2015.03.15
ブログ

3月10日・11日


3月10日は東京大空襲の日。3月11日は東日本大震災の日。
先週は二つの忘れ難き痛恨の記念日を連続して迎えた。戦後日本の安全保障の在り方、平和の意味、安全な国造りの根幹の問題提起を、両日は政治に投げかけている。
そのことが、今回の平成27年度の衆議院予算委員会の中であまり感じられなかった。今週から参議院に予算審議は舞台を変えるが、補助金を貰った会社から献金を受けた話など政治と金の話で、議論が小さくなってしまった。そことの指摘は必要なことだが、あまり引っ張らず、与野党とももっと大局の話をしてほしい。
集団的自衛権の行使の議論も、これまでの議論とさほど変わらず、巨大与党の強がりだけが目立った。
日本は今、戦後の日米同盟の体制から、次の時代の安全保障体制を確立しなくてはならない時に来ています。
そこには、EU連合のように、激しい地上戦を繰り返してきた辛い悲しい歴史をもってしても、近隣国との信頼関係を構築して地域統合を図っている姿をしっかり学ばなくてはてはならないと思う。そして政治家は、政治家である前に人間としての度量、人間力をしっかり持たなくてはならない。
今政治家に必要なことは、もはや政策論争の前に、人間としての奥深さ、度量の大きさ、寛容な心とグローバルな社会で誰もが納得できる倫理観を持つべきではないか。自分自身にも言い聞かせている。
日本の将来が、このままの劇場的な政治が続けば、どこまで背伸びしてしまうのか本当に心配になる。
3月10日・11日を、すべての国民がこの国の未来を熟考する機会として、何か考える必要があると思う。