2006.05.08
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地球宇宙平和研究所総会に参加


私が設立当初から理事として所属している、地球宇宙平和研究所の第5回総会に参加してきました。
理事長は、大学時代の恩師で国際関係論を教えて頂いた、中西治教授です。当時ゼミ幹として働かしていただき、先生からは学問のことだけでなく、人として本来あるべき姿勢、理念、ものの考え方、捉え方など、様々なことを教えていただき、私の人生観に大きな影響を受けました。
大学を卒業後、すぐ政治の世界に入った私に、いつかは自分自身の大学を持ちたいと語っておられた先生が、まずはご自身が満足のいく平和研究所おつくりになるということで、君も政治をやるからにはしっかりとした学問的裏づけも必要だから、研究所の設立に参加しなさいとお誘いいただいたのがきっかけで研究所の一員として参加しました。その言葉は大変ありがたくいまでも心から感謝しています。しかしその後、忙しさに駆られ、なかなかご協力ができないままに今日まで来ておりますが、先生の地球宇宙平和研究所という壮大な名前に恥じないように今後も一緒に頑張りたいと思っています。
そこで今日は、総会記念の講演会として、青山学院大学名誉教授の加茂雄三先生の「最近のラテンアメリカの情勢をめぐってーキューバ、べネゼエラを中心にー」講演を聴くことができました。
なかなか最近ニュースにならない南米の状況は、べネゼエラの石油資源による経済的余裕の影響や、ボリビアなど近隣諸国の反ネオリベラリズムに対しての左翼系政権の誕生により、南米の地勢図は、アメリカの意向と違った地域統合の動きがあり、アメリカに偏りすぎの日本の外交政策にとっても南米の動きをもっと注目すべきと示唆されていました。特に南米の複雑な国際関係の中で、日本の最近の一元的な外交政策に警鐘を呼びかけておられ、日本がもっと多様化したものの見方をしなければならない、もっと深みのある戦略を勉強することが必要であるとの指摘は最もだと思われました。
少し気になったのは、南米の左翼系の政権誕生の裏に、既成政党や既成概念の撤廃を謳い、貧困に悩む国民の反体制の意識を盛り上げるやり方が、日本の小泉首相の戦略と似ているとの指摘で、よくよく検証しなければならないと思い、また別の意味で興味が沸いてきました。
ゴールデンウィークの最終日にしては、収穫の一日でした。