2022.08.15
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77回目の終戦記念日に考える


77回目の終戦記念日を迎えた。正午には日本武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が行われた。式典は、天皇、皇后両陛下並びに首相を始め、三権の長、各地の遺族代表者らが参列し、空襲や原発に犠牲となった一般市民を含む310万人を悼む儀式である。

今回の終戦記念日に最も懸念すべきは、ロシアのウクライナ侵略で戦後の国際秩序が揺らぎ、人類が平和的共存するために培ってきた価値観、自由と民主主義と人権と法の支配が、いとも簡単に崩されそうな危機にあることである。第2次大戦後の国際秩序は、国連憲章が定める主権と領土の尊重、紛争の平和的解決が土台となっているが、国連憲章を守るべき安保理常任理事国の国の一部が、率先してそのことを無視する行動に出ていること事態が、世界の平和的共存のための国際秩序の崩壊がすでに始めっていると言える。

今こそ第二次世界大戦の戦争による国際秩序崩壊の歴史の教訓を思い出すべきである。欧州での非武装地帯に進駐したナチスドイツの侵略戦争や日本の満州事変のように、国益を優先した無秩序な侵略行為に、国際社会が毅然とした姿勢で対応できなかったことが第2次世界大戦へとつながったとも言われる。

日本を含め国際社会が今やるべきことは、ロシアによるウクライナ侵略のように、国際社会において力による現状変更は決して許されることではなく、そこに多くの一般市民の犠牲が伴い、国家間だけではなく民族間においても憎悪だけが生まれてくるという、専制主義の負の連鎖の怖さを、世界にもっとアピールすることである。巷では、日本を取り巻く安全保障環境がかつてないほど悪化している状況を見て、この機に及んで防衛予算を倍にすような本末転倒の議論がまことしやかに進行しているが、もう一度冷静に日本の安全保障を議論すべき時である。

自由と民主主義の価値観を共有する先進7か国を始め、世界の現状を危惧する国々が団結をして、もう一度世界が平和的に共存できる国際秩序の構築にっ全身全霊をかけて努力すべき時である。77回目の終戦記念日はそのスタートとすべき特別な日ではないだろうか。