2008.02.12
ブログ

不易流行


建国記念日の今日、巣鴨とげぬき地蔵商店街を視察してきました。
「お年寄りの原宿」言われるほどのことはあり、お年寄りの参拝客が大勢押し寄せ、商店街も所狭しと賑わいを見せていました。店構えはそれほど真新しいものは見られなかったものの、商店街の店の雰囲気もまた商品の陳列も、お年寄りが楽しんで買い物できるように工夫され、ゆっくりゆっくりと歩きながらの買い物姿は、商店街としては理想の趣なのだろうかと思われました。
しかし、商店もさることながら、やはり来訪客のお目当ては、とげぬき地蔵尊のご利益を望んでいるみたいで、境内には多くの参拝客がお参りをしていました。
商店街の成功の秘訣は、やはりそこに何か人間の安らぎ覚えるドラマがあり、ストーリーがある事が大切で、また行ってみたいというリピーターを増やすには、人間の感性に訴えるものが必要と思われます。
その点この商店街は、北に猿田彦大神の更新塚や南に江戸六地蔵の真性寺があり、そして中間にとげぬき地蔵尊の高岩寺が位置して、心の安らぎを見出すのに恵まれた地政学的空間を提供しているところに人気の秘訣があるように思われました。
それでは、私の地元の亀戸はどうかといえば、地政学的には十分、巣鴨のとげぬき地蔵尊商店街よりも潜在的に心の安らぎのドラマが見られるところと確信しました。そのことはまた改めて詳しく書きたいと思います。
さて江東区は、平成19年度補正委予算で、亀戸の地域振興の核になる銀行跡地を取得する予定です。610メーターにも及ぶ第2東京タワーが業平に平成23年にできることになり、何としてもこの機会を亀戸復興の絶好のチャンスと捉え、新しい亀戸の街づくりを考えています。多くの皆さんの知恵を結集してぜひ成功させたいと考えています。
そこでのキーワードは、私は「不易流行」と考えます。日本人として忘れてはならない伝統・文化、そして思いやりや優しさ、そこを原点に、一方で進取の気性を持ち、新しい文化を創造していくエネルギーを持つこと。原点の価値と創造の価値、保守すべきものと改革するもの、このバランス感覚を持てば必ず成功すると考えています。ぜひ応援をよろしくお願いします。
ところで今日のタイトルを「不易流行」と書いたのもその意味からです。これからコラムのタイトルは「不易流行」として、新聞の論評や世相の状況をこのブログで様々に談論風発を重ねていきたいと考えています。これからもよろしくお願いします。