2010.03.22
ブログ

民主党生方幸夫問題


日曜日の政治討論番組を見た。毎回時間のある時には、フジテレビ、NHK,TBS、テレビ朝日とポイントだけを視聴していますが、今回の副幹事長辞職の話は、とても情けなく見ていられなかった。
情けないのは、生方氏本人がテレビに出て、自分が如何にも正しいかのごとく小沢幹事長批判をすることだ。自分自身の力の無さをどうして分からないのだろうか。少なくとも小沢幹事長は、自民党を出て野党時代から15年間、政権交代の権力構造を変えない限り、霞が関改革はできないと一貫して主張している。そしてそのことを実現するためには、政策立案を与党と政府が一本化してことをなさない限り、霞が関の権謀術数に負けることは明らかである。したがって幹事長室に権力を集中させるのは、今日まで業界や地方の執行部の役人や政治家が霞が関詣ででことを済ましていたことが、まさしく政治主導で国民の目線で政策が語れるからである。
私のある建設業界の全国組織の代表をやっている友人がこう言っていました。「今まで団体のいろんな会合に官僚の出席依頼をしたとき、課長クラスが差配して、政務三役に全く相談なく事が運んでいたけれど、政権交代が起こってそれができなくなった、これは大きな変化だ。」と言っていました。
これはまさしく今日までの官僚主義の政治の典型的な例で、霞が関に権力が集中しているからこそなせる技であったと思います。
その100年以上も続いてきた仕組みを変えるのは至難の業です。半年ぐらいで出来るもんではないでしょう。しかし、小沢幹事長はそのことをよくおわかりで、幹事長自身が権力を振り回して利権を得たいとは微塵も思ってないはずです。
それを幹事長本人と話もせず、陰でこそこそ、またマスコミの力を借りていかにも正義感の塊のように自分を表現するなど言語道断ではないでしょうか。
民主党がこれからという時に誠に残念でしょうがない。
また田原総一郎氏の挑発に、理路整然と反論できない政治家も本当に情けない。マスコミはただただセンセーショナルに報道すれば事足りる世界にしかすぎず、本当に本質の議論をしている人はほんの少しです。
今日のテレビでも生方氏やその周辺は、昔の民主党の良さがなくなったというが、それは野党時代に無責任なことを言っても何ら影響のない時代で、私から言わせれば政治ごっこをしてたとしか言えない状況があまりにも長すぎたと思われます。
また政調復活の話もありますが、このことはまた霞が関に付け入るすきを与えることになることをどうして分からないのか残念でしょうがない。
国会議員は、マスコミや世論に媚びることなく、もう少し腰を落ち着けて真の政治をやってもらいたい。