2017.04.24
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驕る平家も久しからず


先日、介護保険改正法案並びにテロ等対策法案の審議の内容の詳細を見てがっかりした。法律の改正が及ぼす一般国民への影響だどれだけ大きいか、またどれだけ国民にとってプラスなのかマイナスなのか、根本的な議論を全く無視した横暴な議論がまかり通って、完全に与党の数の権力で国民を犠牲にした上から目線の国会審議が行われていることに大きな懸念を抱いている。介護保険の改正問題では、負担の増加もさることながら、地域共生社会構築への新たな工程表を提示した中で、どのように実現していくのか、具体的な議論が全く見られず、わずかな議論で衆議院の厚生労働員会で採決が図られた。また法務委員会では、大臣が霞が関が考えた法案だから、実務者に答弁させるのが一番良いと、大臣としての自らの責務を全く放棄した中で、法案審議が行われることは、異常としか思えない。本当にこの国はどこに行ってしまうのだろうと心配である。また安倍内閣の閣僚は、学芸員が「がん」だとか、避難生活をしている被災者に、自己責任論を展開するなど、言語道断な言葉が様々なところで見受けられる。完全な権力の驕りが今蔓延っているのではないだろうか。驕る平家も久しからず、である。こんな状態を続けるわけにはいかないだろうと思う。ヨーロッパもイギリスやフランスで政治的な課題は山積しているが、見習うべきは政治的関心の高さである。日本にいま最も必要なことは政治への関心を高めることと監視をしっかり行うことではないだろうか。