2018.08.15
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平成最後の終戦記念日に考える


今日、73回目の終戦記念日を迎えた。しかし数社の新聞紙上での一面を見ても、平成最後になる終戦記念日という時の話題は、それほど多くは扱われていなかったように思われる。私は平成30年間の締めくくりの終戦記念日は、今後の世界の安全保障を考える上で、きわめて重要な分岐点になると思える。その一つの理由は、9月の自民党総裁選挙を前に、安倍首相が次期国会で、自民党の憲法改正案を秋の臨時国会に提出すると明言したこと。もう一つは、アメリカが新たに宇宙軍を創設するとの意向を表明したことである。戦争ほど悲惨なものはない。戦争ほど残酷なものはない。人類誕生以来、戦争と平和の社会秩序の在り方は、誰もが考える永遠のテーマである。しかし平成最後の年に、また大きな戦争への道しるべを、政権与党はつくろうとしている動きが見られる。歴史は繰り返すとよく言われるが、絶対後戻りしてはいけない歴史もあることをしっかり確認すべきである。平成30年の最後の終戦記念日は、絶対に悲惨な過ちを犯してはならないというテーマを、全人類に投げかけているように思えてならない。特に被爆国である日本は、誤った政治を二度と起こさないようにしなければならない。73年で初めて長崎を訪問したグテレス国連事務総長の、「核兵器は安全保障を損なう」、また「平和は偶然に実現するものではない」といった言葉は大変重要である。その意味で、来年の4月の統一地方選挙と7月の参議院選挙は、日本の政治の方向性を見間違わないためにも、大変重要な選挙と言える。