2016.12.20
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日ロ首脳会談から見えるもの


日露首脳会談が終わって5日が過ぎた。記者会見の時間がちょうど私の区政報告会開催時間と重なったため、リアルタイムで見れなかったが、その後のニュースを丹念に見た。
報道機関は、平和条約締結に向けて、貴重な一歩前進であるとと評価したり、戦後70年過ぎても領土問題は何の進展もなかったと批判したりと、論評はいろいろあるが、私は北方領土の問題を議論しつつ、ロシアとの経済協力を通して、いくつかの窓口が開けたことは、今回の会談は成果があったと思う。
しかし問題は、その後の報道各社の姿勢である。首脳会談終了後、いくつかのテレビに安倍総理を読んで今回の会談の内容や意義について語っていたが、2日も経つと全くニュースにならない。芸能人の不祥事や交通事故など社会事件ばかりがリリースされ、国家の根幹を大きく左右する領土問題のニュースは皆無になっている。
ここに日本のマスコミ操作の怖さと愚かさが潜んである。だから強引なIR法案(カジノ法案)のような決め方が極めて怖いのである。
のど元過ぎれば熱さ忘れるで、重要な出来事や課題を簡単に見過ごしてしまう今の日本社会の風潮が、一番憂慮される社会現象であることを強く認識する必要がある。
年金改革法案の強行採決もしかりである。
来年の1月20日には、トランプアメリカ大統領が誕生する予定である。どんなジョーカーを出してくるかわからない未知数がいっぱいある中で、日本の政治は今こそ足腰をしっかり鍛える時と感じる。