2017.01.01
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2017年新春を寿ぐ


2017年酉年がスタートいたしました。新春を心からお祝い申し上げます。今年もすべての人が、ご健勝でご多幸の年に、そして更なる飛躍の年になりますように心からお祈り申し上げます。さて今年の干支は、丁酉になります。十干十二支の60通りの組み合わせからみるとそうなります。陰陽五行説では、丁は火の性質を持ち、酉は金の性質をもっており、火は金を溶かすことから、丁と酉の関係は、相克の関係で順調ではないことを意味するようです。もう一つ丁酉の関係は、樹木の生育過程を当てはめる考え方があるそうで、丁は草木の形が充実した伸び盛りを意味し、酉は果実が成熟しきってもう成長しない状態を意味するそうです。つまり2017年の丁と酉は矛盾した取り合わせと言えます。こうした運勢を見てみると、2017年は決して順風満帆ではなく、いろんな意味で新風が巻き起こり、大変革の年になるような気がしています。まず1月20日に、トランプ新アメリカ大統領が誕生して、TPP脱退の話も含めて、世界経済と世界の安全保障の体制を大きく揺り動かすような動きが予想されます。また国内では、夏の都議選に向けて、全国を巻き込んでの旧態依然の権力と改革派の小池知事との新権力闘争が予想されます。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関する、予算も含めて様々な課題が新旧権力体制の中で浮き彫りにされてくると思われます。そこで大事なことは政治の原点に戻ることです。誰のための政治を行っているのか。少子高齢化の待ったなしの閉塞した社会状況をどうすれば改善できるのか。日本は将来どんな国家像を目指しているのか。それらを解決するための政治体制とはどのようなものか。アメリカ大統領選挙で大方の予想を覆し、トランプ氏が勝利した要因からしっかり学び取って、有権者が本気になって政治を考える時が今年であるように思われます。昨年から世界に蔓延している、民族主義的ポピュリズムと排外主義への傾向が強まっているなかで、戦争という過ちを二度と起こさないためにも、今年は相克の年から、平和共存の希望が見える年にしていきたいと思っています。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。