2006.04.26
ブログ

日経私の履歴書から


日経新聞の私の履歴書の連載は、私が一番楽しみにしている記事です。
日本の政治・経済・文化に大きな影響を与えたそれぞれの執筆者の思いが、とても分かりやすく書かれ、特に戦後の日本の歴史を左右する影響力を持った方々の歴史観は、とても勉強になります。
そこで今回、特にお知らせすべき記事がありましたので、ここに記します。
それは、4月25日付け宮澤喜一元総理の24回目の記事の内容でした。その中で海部俊樹総理の後の総裁選いついてのくだりがありました。当時、宮澤喜一、渡辺美智雄、三塚博三候補の争いになったとき、マスコミやお茶の間の話の中では、竹下派会長代行の小沢一郎衆議院議員が三候補を呼びつけて面接をした、傲慢だ、失礼だ、思い上がりだなどの批判がありましたが、また私自身多くの支援者から三候補を呼びつけて面接をするなどは傲慢極まりないとか批判されましたが、実際の当事者である宮澤喜一元総理の記事の中で、「私にはむしろ意外だった。私は候補者なのだから、支持を得るために面接を受けるのは当然と思っていた。小沢さんは「伺ってもいいですよ」と言ったが、「いや、私が行きましょう」と断った。無礼なことをされたという印象はない。」というくだりを読んだときに、胸をなでおろすほどの爽快感が漂いました。
小沢一郎先生が民主党の代表になってからも、マスコミの人物紹介の中で、総理候補を呼びつける傲慢な人物のように紹介する、勉強をしていない記者やコメンテーターが多く見受けられましたが、今回の宮澤喜一先生の私の履歴書の中で、今までのうわさが払拭されたことに、私はとても感激していました。
宮澤喜一先生に感謝するとともに、マスコミはもっと勉強してもらいたいと切に思います。